もぐもぐ日記
伝治山歯科医院では、患者さまに無料で使える食習慣の見直しに役に立つ森永乳業クリニコの「もぐもぐ日記」を導入しています。
食生活、特に「食べる力」と「食習慣」を意識し、改善へと導くための画期的なお食事相談サポートシステムです。単なる食事記録アプリではなく、歯科医院と連携することで、生涯にわたって「おいしく食べ続ける」ことを目指す、未来志向のヘルスケアツールとして、多くの方におすすめできます。
はじめに:なぜ「もぐもぐ日記」が必要なのか?
現代社会において、健康寿命の延伸が重要な課題となる中、「歯と口の健康」が全身の健康、そして生活の質(QOL)に大きく影響することが分かってきています。特に、高齢になるにつれて顕在化する「オーラルフレイル(口のささいな衰え)」は、食事の偏りや低栄養、さらには全身のフレイル(虚弱)へとつながる重要な問題です。「もぐもぐ日記」は、このオーラルフレイル対策の一助となることを目指し、「歯科」と「食」の専門的な視点を融合させた独自のシステムとして開発されました。
1. 「もぐもぐ日記」の機能と仕組み:簡単かつ専門的なアプローチ
(1) 圧倒的な手軽さ:写真一枚で食事を記録
「もぐもぐ日記」の最大の特徴は、食事記録の手軽さです。利用者は、毎食の写真をスマートフォンで撮影するだけで記録が完了します。従来のカロリー計算アプリのように、食材や量を一つ一つ手入力する煩わしさがありません。
AIによる画像解析: アプリ内に登録された食事の画像は、AIによって解析されます。これにより、手軽に入力できるだけでなく、客観的なデータとして次のステップに活用されます。
ゲーム感覚で継続をサポート: 毎日継続して食事を記録することで経験値がアップしたり、ゴールドメダルを獲得できるような仕組み(UI/UX)が採用されており、楽しく、飽きずに続けられる工夫が凝らされています。
(2) 独自の指標:食習慣を専門的に分析
記録された食事データは、森永乳業クリニコ独自のアルゴリズムに基づき、以下の二つの専門的な指標から分析されます。
食品摂取の多様性: 摂取している食品の種類やバランスを評価します。食事の偏りがないか、多様な栄養素が摂れているかをチェックします。
もぐもぐスコア™(咀嚼スコア): 食事写真から、その食事が「よく噛むこと」を促す食事であるか否かなど、咀嚼に関する傾向をAI判定を含む独自アルゴリズムで算出し、スコア化します。近年、このもぐもぐスコアが「食事当たりの咀嚼回数」と有意な関連があることが研究で示されており(2024年発表の学術大会での報告)、単なる食事のバランスだけでなく、「食べる機能」に着目したユニークな指標であることが分かります。
(3) 食習慣タイプのマッピング:一目でわかる傾向診断
上記の二つの指標(食品摂取の多様性ともぐもぐスコア)に基づき、利用者の食習慣を以下の4つのキャラクタータイプに判定し、マッピングします。これにより、自分の食習慣の傾向を直感的に把握できます。
クマタイプ(もぐもぐのおうさま): 野菜もお肉もお魚もなんでもよく噛んで食べる(理想的なタイプ)
トカゲタイプ: なんでも食べるけどよく噛まないで丸のみしがち
ビーバータイプ: 固いものをよく噛んで食べるけれど食べるものが偏りがち
ナマケモノタイプ: やわらかい食事が多く、食べるものが偏りがち
利用者は、「もぐもぐのおうさま」であるクマタイプを目指すという明確な目標を持って、食習慣改善に取り組むことができます。
2. 歯科医院との連携:専門家による個別サポート
「もぐもぐ日記」が他の食事記録アプリと一線を画す最大の点は、歯科医院との連携を前提としたシステムであることです。
(1) コミュニケーションツールとしての役割
アプリの利用には、このシステムを導入している歯科医院への来院と連携(パスコードによる連携)が必要です。利用者がアプリに記録した食事内容(写真、スコア、タイプ)は、歯科医院のモニタリングツールと共有されます。
歯科診療の「ゴール」を支える: 歯科治療のゴールは、単に歯を治すことだけでなく、「生涯にわたっておいしく食べ続けられるお口」を維持することです。もぐもぐ日記は、この「噛む」から「食べる」へ変わる歯科治療の最終的な成功を、食生活の側面からサポートします。
(2) 個別化された専門的なアドバイス
限られた診療時間の中で、歯科医師や管理栄養士(クリニコ認定栄養ケア・ステーション「Eat for a smile™」など)は、利用者の実際の食習慣データに基づいた、具体的で専門的なアドバイスを提供できます。
例えば、「もぐもぐスコアが低い」トカゲタイプの方には、咀嚼回数を増やすための食材や食べ方の工夫を提案。「ナマケモノタイプ」の方には、やわらかいものに偏りがちな食生活の多様性を高める指導を行います。
食事のアドバイスと口腔機能の管理が一体となることで、「オーラルフレイル」や「口腔機能低下」対策がより効果的に、個人に寄り添った形で行えます。
3. おすすめのポイント:こんな人にぜひ使ってほしい
「もぐもぐ日記」は、以下のような方々に特におすすめしたい
食習慣を見直したいけれど、何から始めていいか分からない方: アプリが傾向を診断してくれるため、具体的な改善ポイントが明確になります。
いつまでもおいしく食べたいと願う方、特にシニア層やそのご家族: オーラルフレイル対策として、食べる機能を意識した食習慣を身につけるのに役立ちます。
歯科医院での治療・予防診療をより効果的にしたい方: 歯科医院との連携により、専門的なフィードバックを定期的に得られます。
簡単で継続しやすい食事記録アプリを探している方: 写真を撮るだけという手軽さと、ゲーム要素が継続を後押しします。
森永乳業クリニコの「もぐもぐ日記」は、単なる食事記録のデジタル化を超え、AI解析による専門的な指標(食品摂取の多様性、もぐもぐスコア™)と、歯科医療従事者との連携を組み合わせた、「食べる力」を育むお食事相談サポートシステムです。「いつまでもおいしく食べたい」という個人の願いと、「おいしく食べ続けられるお口を支えたい」という歯科医療従事者の願いを繋ぐ、非常に価値のあるコミュニケーションツールであり、現代のヘルスケアにおけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の一つの理想的な形を示しています。あなたの健康的な食生活、そして生涯にわたる「食べる幸せ」を支えるパートナーとして、「もぐもぐ日記」をおすすめします











